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ヒルクライムではよく使うダンシング。シッティング(=座り漕ぎ)とダンシング(=立ち漕ぎ)、どう使い分ければいいのだろうか。
「スピードアップするときや急斜面で速度を維持するときにダンシングは有効です。体重と全身の筋肉をフルに使って大きなパワーを出せるんです。大パワーを出せるというメリットがありますが、長時間続けることはできず、筋肉に疲労が溜まりやすいという大きなデメリットもあります。シーンに応じて使い分けることが大切です。もう一つ、ヒルクライムではとても重要なダンシングがあるのですが、それは後ほど説明しますね。」

イーブンペースで走るときに適しているシッティング

スピードアップや急斜面で有効なダンシング
「自転車は大きく振り過ぎないようにしましょう。パワーロスになりますからね。また、カラダの芯をぶらさないようにすることも大切です。ハンドルは左右に振っていても、頭の位置は常に同じ、くらいの意識でもいいぐらいです。グワッグワッという力強いダンシングより、ヒルクライムではスッスッというコンパクトなイメージの方が効率よく走れます。」




ハンドルの振り幅が小さいコンパクトなダンシングの方がロスが少なく、効率的に走れる。




悪い例。無駄な力を使ってしまい、バイクも蛇行するので効率が悪い。
では、もう一つの重要なダンシングとは? 「ずーっとシッティングの同じフォームで走り続けていたのでは、同じ筋肉を酷使することになり、腕や肩、大臀筋(お尻の筋肉)などが疲れてしまいます。適度にダンシングを織り交ぜることにより、フォームを変化させることによって使う筋肉を変えて、疲労の溜まってきた筋肉をリラックスさせることができるんです。休むためのダンシングも重要なんです。」
ダンシングしながら筋肉を休める? 「そうです。フォームを変えることによってシッティングで使っていたお尻〜太ももの裏の筋肉を休め、ダンシングで太ももの筋肉を使うようにするんです。」
通常のダンシングのフォームとの違いは? 「腕にもあまり力を入れず、体重を利用してペダルをストン、ストンと下ろすだけ。ブラケットを握り、腰を少し前に出して、疲れた筋肉を休ませることを意識しましょう。僕はそんなに体力があるほうではないので、シッティングで疲れてきたらダンシングに切り替えて…と、適度に織り交ぜながら走っています。僕の場合、シッティングとダンシングの割合は、8:2ほどでしょうか。斜度によっては、7:3になったり9:1にしたり。」

正しいフォームのシッティングでは、太ももの裏からお尻にかけての筋肉を使う(赤く示した部分)。

通常のダンシングでは、腕でハンドルを引き付けると同時に全体重をかけてペダルを踏み込む。パワーは出ているが、疲れやすい。

休むためのダンシング。
シッティングで疲労した筋肉(青で示した部分)を休め、太ももの筋肉(赤く示した部分)だけを使うように意識する。力を使わず、体重だけを利用して踏むイメージだ。